Takashi Kato

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キレる女 懲りない男

キレる女 懲りない男 –男と女の脳科学 Written by 黒川伊保子

Kindleで気に入った文章、覚えておきたい部分をハイライトしながら読んでいると33箇所も印をつけていました。男女の脳に違いがあることは本書を読む前からも認識していましたが、人工知能学者の視点で文字に起こしていただいたことでより理解が深まりました。脳について学ぶことで、自己肯定感が高まり、日々生活するにも励みになります。著者曰く、脳に欠陥は存在せず、欠陥とも思える個性は、長所を創り出すために必要な個体差との事です。人と違ってみんな良いと思わせてくれる言葉ですね。

女性脳と男性脳の特性を10-15の要点で解説していただけるのですが、会社組織における事例や子育てにおける注意点など、身近な生活ですぐに応用できる知識が多く散りばめられていました。男女で激励の仕方が違うとか、男性児がなぜ部屋の中ではしゃぎ回るかなどです。

半日もしくは1日程度で読了することは可能なので、家族にも気軽に勧めることができます。

ここからは本書で書かれた内容を自分なりにまとめ、解釈した個人的な意見も含まれているのでご了承下さい。

男性脳

右脳と左脳の連携が女性脳よりも上手にできない男性脳の人は、感覚を感情に結びつけるのが苦手です。目に入る情報をつぶさに観察をして、記憶などと結びつける処理をすることも残念ながら得意ではありません。目からの情報に縛られない反面、男性脳は空間認識能力に長けており、頭の中で自らの位置を地図と照らし合わせて特定することができます。そのほかにも、時間軸も認識の軸に加えて、論理的な現在の自分の位置を把握する事も比較的得意とします。目の前で起きる事象に邪魔をされず、数年後の目標に向かってひたすら邁進することができるのです。

男性能を持つ自分が、成果を出すために

先を見据えることができるとは、なんとも嬉しい特性ではありませんか。目的地が清く、そして壮大であるならば偉業を成し遂げることに向いている作りをしていると、背中を押してもらえているようです。 しかしゴールが定まっていない場合は、何をすべきか分からなくなってしまいます。加えて最終目的地だけが定まり、中期、短期目標が明確でないケースでは、先が見えすぎてしまう分、漠然としたとタスクや責任の全体量に押しつぶされてやる気を失ってしまう弱点もあります。この問題には優先度を明確にしてやらなくて良いことは認識から外すことで回避ができると、解決方法として著者のご子息を例に挙げられていました。

上記を踏まえた上で、目的を果たすために必要な変数は

  • 自らの論理的現在地
  • 達成したい具体的な目標
  • 次に実行すること
  • 今は考えなくてはいいこと

これらを明示しておくことで、一歩ずつ着実に前に進む事ができそうです。複数先のタスクを一度頭の中から退避する作業を含む事が味噌で、やる事が多すぎて途方に暮れる事が防げる重要な役割を担います。

ホームを作る

自分が立っている場所を確認するためにも、自らのホームを作る事は大切です。過去に遡ると明らかですが、縄張りを作る事が狩に出るためまず必要。帰る場所がないと遠くに行く事はできません。

  • 身辺定点を定めて遠くを見据える。

この本では、自宅を安らぎに溢れる場所に家族と作り上げる事で、男性脳持ち主のやる気を引き立たせると書かれています。

社会で活躍するのも、冒険の旅に出られるのも「帰るべき場所が」十年一日のごとく、愛も変わらずそこにあるからだ。

女性脳

大多数の女性方々がもつ女性脳の人たちの応用力は大変優れています。左脳と右脳における連携をするための回路が男性脳のそれより発達をしており、目の前で起こることへの察しの良さは、男性の理解の範疇を軽く超えます。起きている事象にたいして臨機応変である理由は子育て。察する力はこの脳の生まれ持った特徴であるが、何が起こるかわからない子育てを経験することで精度も増すと考えられます。

女性脳の直感をを信じる

右脳と左脳の密な連携は、脳内データを引き出す効率の良さにも関与しています。経験値の蓄積が脳内におけるデータベースの豊さであることは明白でしょうが、このタイプの脳では感性を検索キーにして過去の出来事を次々へと連想していくようです。

脳の造りにより視界から得られる情報を隈なく読み取れることができるため、日常の細かい変化も見落としません。目の前にいる人のほんのわずかな表情の変化、小さな挙動も場面把握のために意味ある情報として脳へ取り込みます。男性脳の持ち主には悲しい事に、生まれつきの状態では、このきめ細かさは理解することができない。莫大な情報量から導き出される感覚をもとに決断を下すので、その意思決定は高解像度です。そのため、よく女性の感と呼ばれる直感には身を任せると物事がうまく運ぶと言われます。

まとめ

この世の中には一人として同じ人はいないが、生物学的には二つに分けることができ、それぞれもう片方にはない特徴を有している。この本ではそれぞれを一般化した上で、各特徴を認識すると生活が豊かになるとありました。 LGBTQの方もいらっしゃるので、全て見た目の通りに同じような知識で持ち接するべきではないとことを念頭に置いた上で、上記でまとめたような内容を有効活用していきたい。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00LSQ8FR0

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