macOSを綺麗にセットアップ
2020年の秋に公開されるmacOS Big SurはApple Silicon対応OSのため、私も心機一転、Mac miniをクリーンインストールして使いたいと思います。
一度ディスクをフォーマットして、次期macOSをまっさらなSSDにインストールをするわけですが、今まで使い慣れた状態を保てないとフラストレーションたまりますよね。違和感を感じるだけであればまだ良いのですが、生産性が一時的にでも下がってしまってはいけません。
環境構築に戸惑う事がないように、日々使っているソフトや、システム設定を公開します。他の人のmacはどうなっているの、と気になる方も多いと思います。部分的にでもあなたのセットアップに取り入れていただけると嬉しいです。
2021 January: M1 MacBook Air 購入時にこのdocが役に立ちました。
Preparation
Mac miniのフォーマットは、一時的に所持しているコンピュータがなくなることと同義のため、慎重に行わなければいけません。ここでは今の状態に別れを告げる前にすることを書き残しておきます。
Lisence
新しい環境でライセンスの競合などが起きないように、既存の認証を確認をしていきます。
- iTunes > アカウント > 認証 > このコンピュータの認証を解除
- 設定 > iCloud > Find My Mac のチェックを外す
- Adobe Creative Cloud > ログアウト
Local Files
1番重たいローカルファイルはミュージックフォルダ内にあるiTunesフォルダですが、安全のためユーザーディレクトリごと外部ディスクにコピーをしておきます。 ここからはターミナルを開いてファイルの移動等をしていきます。
cp ~/ /Volumes/MYEXTERNAL
Backups
TimeMachineバックアップが取れていることを確認しましょう。
使わないに越したことはないですが、何かあった時は復元できるので、心の保険です。
System Preference
それでは、新しいOSが入ったので順番に進めていきましょう。
Desktop & Screen Saver
「スクリーンセーバー」タブにホットコーナーのオプションがあります。画面の右上角にマウスカーソルを持って行った時に、デスクトップが表示されるようにします。
これにより、たとえファイルを掴んでいる時でも、表示中のウィンドウを画面端に寄せてデスクトップを表示する事ができます。
Keyboard
「キーボード」タブの修飾キーから、Caps LockキーはControlキーとして認識されるようにします。
「テキスト」タブには辞書登録などがありますが、変更を加えるのは右側で、スペルチェックなど全てのチェックを外します。日本語をアルファベットで打ったり、開発用にスネークケースなどで単語を繋げたりするので、邪魔される事が多々あります。 スペルチェックはオーストラリア英語にしておきます。
「ショートカット」タブで大事なのは、全てのコントロールをキーボードでできるようにチェックを入れておく事。フルキーボードアクセスでこの部分を設定する事で、ダイアログボックスのキャンセルやOKを、Tabキーで移動して確定する事ができます。
Trackpad
この項目はシンプルで、全てにが有効にされている状態にします。
macは昔からトラックパッドが上質で、現行のMagic Trackpad 2ができる事全てを享受しましょう。
Accessibility
ここには何もないかと思いきや、“Pointer Control"メニューのトラックパッドオプションを3本指で、ウィンドウのドラッグをできるようにチェックを入れます。
Security & Privacy
家中にAppleデバイスが転がっている場合は、腕にApple Watchが巻きついているのではないでしょうか。 mac がスリープから立ち上がるときに毎回パスワードを入力するという手間を省くために、Apple Watch と通信をしてロック解除をして欲しいものです。
一般タブに、Apple Watchでロック解除のチェックボックスを入れておきます。
Finder
Macの基本となるFinderの設定も忘れてはいけません。
「一般」ではデスクトップに表示する項目は全て消して、綺麗な状態を保ちます。 新しいウィンドウではiCloudDriveを開いてもらえれば、ほとんどのファイルが表示されるので便利です。
「サイドバー」では最近使った項目を外して、それ以外は表示してもらいましょう。
「詳細」の項目で、検索実行時は現在のフォルダ内のみを探すようにします。
ちなみに、Big Surでリリースされたスタックを利用すると、デスクトップに置かれるアイコン数が最小限になります。 Finderの設定画面から離れ、デスクトップでコンテクストメニューを開き、スタックを使うを選択してみてください。
Applications
Package Manager
homebrewはまず必須です。 https://brew.sh にセットアップ方法が記載されてある通り、何はともあれインストールします。 ターミナルを開いて以下のコマンドを打ちましょう。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
brew
コマンドにPATHを通さないと使うことができませんので、インストール後画面に表示される案内に従って、PATHの追加とその確認をします。
echo 'eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)' >> /Users/$USER/.zprofile
eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)
Desktop Applications
一般的にはhomebrewでTerminalで利用するバイナリを管理するプログラムだと認知されているかと思いますが、実はデスクトップ用アプリケーションでも使うことができます。
2021年初頭にはコマンドが変わり、cask
のサブコマンドから--cask
のオプションへと変更になりました。
brew install -cask adobe-creative-cloud
brew install -cask anki
brew install -cask appcleaner
brew install -cask cmd-eikana
brew install -cask clipy
brew install -cask night-owl
brew install -cask vscodium
Mac Store Appもターミナルで操作できるといいですよね。
mas
を入れることによってアプリケーション環境を作り上げるための準備が完了します。
brew install mas
# --- install below applications via `mas` ---
mas install 497799835 #Xcode (11.3.1)
mas install 412448059 #ForkLift (2.6.6)
mas install 1055511498 #Day One (4.15.3)
mas install 571213070 #DaVinci Resolve (16.2.7)
mas install 904280696 #Things (3.12.6)
mas install 1458866808 #MacFamilyTree 9 (9.1.1)
mas install 1320666476 #Wipr (1.16)
mas install 1333542190 #1Password 7 (7.6)
一つコマンドラインアプリとして忘れてはいけないのが、このサイトの基盤でもあるhugo.
brew install hugo
Data Transfer
macOS Catalinaからデフォルトのシェルはzshになっているようですが、bash設定が使えるのであればプロファイルを回復のために、外部ディスクに逃しておいた設定ファイルをコピーします。
cd /Volumes/MYEXTERNAL/USERNAME/
cp .bash_profile .bashrc ~/
iCloud Driveをターミナルから簡単にアクセスするために、ホームディレクトリにリンクを作っておきます。
ln -s ~/Library/Mobile\ Documents/com~apple~CloudDocs/ ~/iCloudDrive
全てのファイルがクラウド同期ではないので、ローカルファイルとして外部ディスクにバックアップしたファイルを単純コピーで復旧します。
cd /Volumes/MYEXTERNAL/USERNAME/
cp Music/* ~/Music
cp Documents/* ~/Documents
cp Pictures/* ~/Pictures
cp Movies/* ~/Movies
実はmac OS Catalinaは見送ったOSですので、iTunesが分解されてどうなっているのか正直わかりません。今までの通りであれば、musicアプリをオプションキーを押しながら起動する事でライブラリを選択できます。その際にiTunesフォルダ内のiTunes Library.itl
を選べば元どおりになってくれるはず。
Summary
各アプリケーションの設定やデータはiCloud等などを通して行われるので、そこまで気にしなくても良いでしょう。取り止めのないアプリケーション群な気もしますが、どれも便利に使わせていただいているので、外せないものが多いというのが正直なところです。
デフォルト設定に慣れていく事で、新しいセットアップ時間は短縮する事ができます。それに加えて、自分の作業環境を綺麗な状態に保つ事ができるので良いですよね。
今回紹介したセットアップリストが、参考になると幸いです。
Appendix
付録として、使用頻度が低いので次回のセットアップに外したアプリケーションの紹介をしたいと思います。シンプルライフ実現のためには今後使わないかもしれないです。
burn
firefox
google-earth-pro
inkscape
microsoft-office
thedesk
1272842196 #egword Universal 2 (2.1.22)
ちなみにiWorkやiLifeなどと呼ばれていたこの辺りのパッケージはクリーンインストール時には入っているのでしょうか。idを残すためにも記録しておきます。
408981434 #iMovie (10.1.14)
682658836 #GarageBand (10.3.5)
409203825 #Numbers (10.1)
ターミナルで使うCLIアプリは、プライベートのコンピュータにはあまり入っていませんでした。この辺りもまずはインストールせずに使ってみます。
brew install ffmpeg
brew install exiftool
brew install wget
Hisotry
- 2020-08: mac mini 初期化前に準備
- 2021-01: M1 MacBook Air 購入時に編集
Updated: 12 July, 2021
Created: 22 August, 2020